第24章 悪魔は甘いキスがきらい【おそ松、トド松】
「あっ……ああぁんっ、ンゥッ、おかしくなっちゃうううううぅ」
涙で視界が滲む。息が勝手に上がる。身体が自分のものではないみたい。ビクビクと激しい痙攣が止まらない。
その時、何かの音が聞こえた気がした。
……あれ? 遠くで何か鳴ってる。何だろう?
デビおそに前も後ろも犯されながら、私はぼんやりと考える。音が鳴っていることは分かるけれど、それが何なのか脳が理解できない。
「っ……誰か来たな……っ……まぁ、もう止められねぇよ……」
デビおその言葉で、インターホンの呼び出し音だと分かる。
誰かが部屋の外にいる……?
突かれながらぼんやりと音に耳を澄ませる。呼び出し音が何回か鳴った後、聞き慣れた声が聞こえてきた。
「愛菜ちゃーん! 留守? いないのかな? トド松だけど」
トッティ……?
【★分岐点 このまま進めばおそ松ルート。トド松ルートはp.418から】
「愛菜……お前の愛しの王子様が来てるぞ? どうすんだ?」
動きを止めずにデビおそが囁く。
「愛菜ちゃーん? 今日のことで話があって……」
玄関のドアがノックされる。
私は虚ろな目で動き続けるデビおそを見つめた。
トッティ……。
あんなに好きだった人、ずっと付き合いたいと思っていた人、身体なんかより心が欲しかった。
なのに……今はもう……目の前の欲しか見えない……。トッティって誰だっけ? 私は何で彼が好きだったのだろう。
私は目を瞑って、デビおそを強く抱き締めた。
「このまま……して……」
小さな声で悪魔に伝える。
悪魔は耳元でふっと笑った。
「バカな女……」