第3章 ドライな僕を溶かすキミ【トド松】
「うっ! 愛菜ちゃん! 好きだよっ!」
ボクは一生懸命動く。上手な動き方なんて分からない。ただ、気持ちよすぎて、愛菜ちゃんが好きすぎて、ひたすら本能のままに突いた。
「あ……んぅっ……トッティ……んぁっ……私も……好き……!」
愛菜ちゃんが目を潤ませながら答える。
「愛菜ちゃん、気持ちいい?」
ボクは限界が近いのを感じながらも、必死に腰を動かしながら尋ねる。
「うんっ! 気持ちいいっ! 気持ちいいよぉ、トッティ……!」
あーそんな可愛いこと言ったら! だめだ! 全然もたない!
「愛菜ちゃんっ! ボク、もうっ……」
「うん、来て……トッティ……!」
で、出る…………!!
ボクは、愛菜ちゃんの中で思いっ切り全部をぶちまけた――。
…………
ゴムを外すと、ぐったりと愛菜ちゃんに倒れ込む。
「ごめん、すぐ出ちゃった……」
愛菜ちゃんが微笑みながら、汗でおでこに張り付いたボクの前髪を優しく剥がす。
「気持ちよかったよ。それにトッティが私のこと想ってくれてるんだなって伝わってきたし」
「ごめんね。これからはちゃんと思ってること言うし、冷たくなんてしないから……」
「うん……」
頷く愛菜ちゃんにそっと口づける。まだ、熱の冷めないふたりの身体。
ボクは確かにドライかもしれない。兄さんたちにもよく言われる。でもね、愛菜ちゃんのことが好きで大切っていうのは本当だよ? ずっとずっと一緒だからね?
ボクたちは、ぎゅっと抱きしめ合った――――。
《END》