第10章 退院
翌日、彼女がまだ眠っている時に真田達が来た。
真田「幸村、調子はどうだ」
幸村「平気だよ」
真田は初めに必ずこう聞く。結構心配性だな。
仁王「気持ちよさそうに寝とるの」
柳生「そうですね」
そう。俺はリハビリの後ずっとここに居た。
だから目の前にはさんがいる。
赤也「まだ起きねぇんスか?」
幸村「うん、そうなんだ」
仁王「しかし…ほぅ…」
幸村「どうしたんだい、仁王」
仁王「お前さん、そいつが本当に大事なんじゃな」
仁王の視線は繋がれた俺達の手に注がれている。
幸村「ああ、大切な人だよ」
俺を支えてくれて…元気をくれて…道を切り開いてくれた。
キミがいるから今俺はこうしていられる。
沢山のありがとうを…キミに伝えたい。