第9章 生と死の狭間
病室に移された彼女の周りに皆が集まる。
赤也「、お前平気だよな…?」
ブン太「当たり前だろぃ!」
赤也「けど丸井先輩…めちゃくちゃ顔白いっスよ…」
ブン太「そりゃ…あんだけ輸血されたんだ、血が足りねぇからだろぃ…」
仁王「いつ目が覚めるんかの…」
柳「暫くはこのままだろう」
赤也「俺…まだ謝ってねぇんスよ、弱虫って言った事」
ジャ「心配すんなって、こいつはちゃんと起きる」
幸村「……」
皆がそれぞれに話す間、俺は彼女の手を握っていた。
初めて会った日、その時初めて手を繋いだ事を思い出す。
あの時よりも冷たい。
幸村「俺はここだよ、…」