第5章 手術・3
手術当日。
今日は関東大会決勝の日でもある。
真田の話によればダブルスはふたつともウチが制したそうだ。
今ジャッカル達がこっちに向かっている。
幸村「……」
この空の向こうで残りの皆が頑張っている。俺の手術の成功を祈りながら…
そろそろ時間…かな。
「あの…ちょっといいですか?」
振り返ると扉の前にさんが立っていた。点滴を片手に…
「これからですよね…?あの…」
幸村「俺は絶対大丈夫だから…待っててくれるかい?」
「はい…!私…信じてます。うまくいく事」
幸村「ありがとう。俺が居ない間無理しちゃダメだよ」
「ふふっ、はい」
看護師「幸村君、そろそろ行きましょう」
幸村「じゃあ行って来る」
「はい」
俺はさんの頬に触れて用意された台に横になった。
もう一度彼女を見たら…
照れた顔で俺に微笑んでくれた…