第3章 手術
暫くたった時、俺は医者の言葉を聞いてしまった。
【テニスはもう無理だろう】と。
まさか…。そう思った。
俺は治らないのか…?そんな事…あるはずない。
こんな所で立ち止まるわけにはいかないんだ。
関東大会は無理でも全国には……
「あの…大丈夫ですか…?」
今日もさんは俺に会いに来てくれている。
話したら少しは気持ちが落ちつくと思ったんだけど…今回はキツかった。
うまく話せない…
幸村「ごめんね…今日はもう1人にしてくれないかな」
「私でよければお話聞きますよ…?」
彼女に悪気はないのはわかっている。
けど俺はそんなの考えてる余裕はなかった…
幸村「キミに話したところで変わるものじゃないんだ!!」
「幸村さん…」
つい怒鳴ってしまった…でもこればかりはキミでもどうしようもない。
「…もしかしてもうテニスが出来ないって話ですか?」
幸村「え…」
何故知っているんだ…?どうして…