戦国源氏物語-イケメン戦国と源氏物語の融合-〈改訂中〉
第47章 駆け引き ―政宗源氏&夕顔―<R18>
政宗中将が密かに訪れる小さな家には、可愛らしい正体不明の女人がいた。
惟光は正体不明のおんなの許には近寄らないよう忠告しているのだが、政宗中将には気に入ったおんなであれば、そんなの関係ない。
二人きりの時のそのおんなの様子は、あくまで愛らしく、大胆で、こんなおんなを相手にした事はない政宗中将は、すっかりそのおんなの虜になっていた。
「舞、おまえみたいなおんなは始めてだな。普段はそんなにただ愛くるしいのに、俺との秘め事になると、他のおんなでは見た事がないくらい大胆で、俺もおまえを愛するのが楽しみでしかたないんだ」
舞と呼ばれた夕顔の愛称を持つおんなは、ふふ、と笑みをこぼす。
「政宗様は私以外にも、ずいぶんたくさんのかたと出会っていらっしゃるのですのね」
「へえ、やきもちか?嬉しいね」
「あら、誰がやきもちを妬くのかしら?私は妬いた覚えはございませんわ」
政宗中将の言葉に、反論する舞だが、政宗中将には可愛い戯言にしか聞こえない。
「おまえの場合、何を言っても俺が好き、と言っているようにしか聞こえてこないな」
余裕のある笑みを浮かべて、政宗中将は寝そべって頬杖をついて、舞を見る。
「何を言われるのやら…政宗様ったら…敵いませんね」
舞は政宗中将に顔を近付け、舞からそっと口付ける。
政宗中将はそれを逃さず、そのまま舞の身体を押さえつけるように抱き締め、口付けを離さず、そのまま深く口付けから愛する行為へと続けて行動していく。
「ほら、もうこんなに…じゃないか…俺がもっと厭らしくしてやろう…」
二人に聞こえるのは、あえかな自分たちの吐息と、つながる部分の水音。