戦国源氏物語-イケメン戦国と源氏物語の融合-〈改訂中〉
第45章 言葉を伝えたい ―末摘花&光秀源氏―<R18>
そのあえかに闇に光る汗は、私のからだにしたたり落ち、私のからだに焚きしめられている香と合わさり、違う香りを生み出す。
私は光秀様の全てを受け止め、光秀様はご自分を私の中に放たれる。
人が怖くて誰とも接しないまま生を終えるつもりだった私を、愛で包んでくださり人を愛する事を教えてくださった。
光秀様、貴方様を私は生を終えるまでお慕いしていいですか?
そんな事を思いながら、光秀様に深く深く愛され、私たちは一つに溶けてゆく。
「…愛してます」
私が口を開いて小さく言うと、光秀様はそれは美しく微笑まれ、おっしゃっる。
「ああ…俺もだ、舞」
「…光秀様…」
私がお名をお呼びすると、こちらを気怠く、けれど色っぽい眼差しで見られる。
「光秀様に出会えて…私は幸せです…」
幸せでいられる事を伝えたい。
私を抱き締めた腕を更に強く抱き締め、光秀様は私に口付けをされる。
「…俺を煽るなんて手管、どうやって知ったのか…」
ふ、と妖艶に微笑む光秀様にまた組み敷かれ、私たちの愛が始まる。
でも何度でも言葉で伝えるわ。
「光秀様、愛してます」
<終>