戦国源氏物語-イケメン戦国と源氏物語の融合-〈改訂中〉
第29章 紫の巻―義元中将-<R18>
自分のからだが達成感を味わって、そして、義元様の熱が私の中へ入ってくる。
熱くて質量が指とは違うものが穿たれ、義元様のからだが激しく揺らぐ。
揺らぎと共にみっともないくらい恥ずかしい水音が、私達の間に響き、私は喘ぐ。
「ん…あぁっ…いい…っ、もっと…よしも、と…さまっ…」
腰を揺らして私の感じるところを狙ってくる義元様の動きに、私は悦び声を荒げてしまう。
同じ事の繰り返し、だけど、私のからだは義元様を望んで、欲しているの。
このかたのからだが私を望まなくなってしまったら、と思うと恐ろしさを覚える時がある。
だから、義元様が飽きてしまう前に、私は義元様の前からおんなとして去りたいと思うの。
愛しているから、義元様を愛しすぎているだろうから。
義元様が他の女人に目がいってしまう前に、自ら去れば、私の傷も浅くてすむ。
そうなの、私は利己的なおんなだってわかるでしょ、こんなに自分の事ばかり考えているのだもの。
私だけを愛して、私だけを見て、私だけを抱き締めて、義元様の全てを私だけに注いで。
いつも、そう、思うし、私には義元様しかいなくて、義元様がいなければ、私という地盤は崩れるだけ。
義元様の動きに合わせて、私もからだを蠢かす。
義元様しかいない、私の苦しい愛を義元様へ注いで、そして、義元様を飲み込む。
「…舞?」
私は義元様の動きを止め、位置を変えて、私が義元様の上にまたがる。