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テニプリ 短編小説 ~夢の扉 ~

第3章 胸の痛みは散りゆく花のよう 幸村精市



それくらいに、は来た。
俺は、いつも通りに振る舞おうと頑張った。

幸村「、遅かったね?」

いつも通りに笑えてるかな?
いつも通りに話せてるかな?
変なところはない?

『うん、ごめんね?』

は、嬉しそうに……けれど、少し眉を下げて申し訳なさそうに言った。

今、が嬉しそうなのは、きっと好きな人と、自分の気持ちを言い合えたからだろう。
『好き』と。

――――

いつか言えるかな?
君に、『おめでとう』と。
『本当は君の事が好きだったんだよ?』って。
本当の事を話して、
また、心から笑うことが出来る日が来ると良いな?

今の俺は、まだ子供だから…こんな器の小さい俺を許して?

いつかはちゃんと君に、心からの笑顔で、『おめでとう』の言葉を掛けるから。

だから、もう少し待っていて?
俺が大人になるまで。

君と君の大切な人との愛を、ちゃんと祝福するから。

――ダリアの様に綺麗で、ダリアの様に愛しい君へ。――




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