第12章 Change i answer in your answer
『そ、そしたら、今まで付き合った人は何人ですか?』
精市先輩は、綺麗でかっこよくて、優しいからきっと、たくさんいたんだろーなー
私はそんなことを思い、またドキドキしながら精市先輩の言葉を待った。
幸村「クスッ.....それは、今から質問する君の答えによって、今の質問の答えが変わるよ」
ふんわりと微笑みながら、精市先輩は言った。
幸村「ちゃん、僕と付き合ってくれないかな?」
『えっ?!』
精市先輩は、いつものニコニコと微笑んだ顔ではなくて、真面目な顔つきだった。
幸村「俺はね、入学式であったときに一目惚れをしたんだよ」
クスッと笑って精市先輩は、言った。
もちろん、私の答えは決まっている。
『私なんかでよければ、お願いします!』
幸村「クスッ.....俺の一人目の彼女さん。
これから、よろしくね」
今まで私が見てきた中で、一番の笑顔を見せてくれた精市先輩。
その時、私達の周りに咲いていたお花たちが、私達を祝福してくれるように ぶわっ と花びらが舞った。