第1章 バレンタイン・デー 伊武深司
と、話を聞いてもらっていると
橘『神尾?もうすぐ、部活の時間だぞ。こんな所で何をしているんだ?』
神尾『あっ!すみません!今、ちょっ……』
『神尾くん、ありがと、部活の時間でしょ?行ってきてよ。私は、もう良いからさ』
神尾『でも…』
『ほらほら!部長さんが、待ってるから!』
と、私は、神尾くんの返事は聞かずに、軽く会釈をして、走って行った。
悩みながら、歩いていたら、学校の裏庭に来ていた。
カーカーカー
カラスが鳴いている。
『もう、夕方か。』
右手についている腕時計を見てみると、5時を回った所だった。
『そろそろ、帰ろっかな……』
と、足を踏み出したとき、
グイッ
誰かに腕を引っ張られ、危うく地面と友達になる所だった
『っ!?』
伊武『ねぇ、何でチョコくれないの?』
『えっ?』
伊武『何度も言わせないでよね。何でチョコくれないの?って、聞いてるんだけど。』
『伊武くん……』
伊武『今日、バレンタインデーだよね。俺、1個もチョコ貰ってないんだけど。』
『えっ?でも、他の女の子が……』
伊武『あんな、話たこともろくにない、女子に貰うわけ無いじゃん。何が入ってるか、分かったもんじゃない。』
『………//////…あの、伊武くん。ずっと前から、伊武くんの事が、好きでした!私と、付き合ってください!』
伊武『……!…//////あ、有り難う。でも』
『……!?で、でも……?』
この時の私は、ふられてしまうんでは無いかと、内申ビクビクしていていました。
伊武『俺の方が、もっと好きだから。……///』
End.