第6章 撮影会とお姫様。(Procellarum編)
そしてお待ちかね。
「おや、随分と遅かったね…。」
魔王様である。
『ご、ごめんなさい隼さん……。』
なんか周りに黒いオーラが…見える気がするよぉぉぉぉっ!
「僕を待たせるなんて、いい度胸じゃないか…?」
『ご、ごめんなさい…本当にごめんなさい!!』
ひたすら頭を下げて謝る。
暫く黙っていた魔王様はソファーから立ち上がると私の目の前まで歩み寄る。
『あ、あのっ…。』
内心パニックになりながらどう切り出すか悩んでいると突然、頭に手が乗っかった。
「なーんて、冗談に決まってるだろう?」
『へっ?!』
「別に怒ってないよ♪
ただからかって遊んでただ・け。(ウインク」
お、お茶目なのか…なんなのか…。
よ、よかったぁ…。
「霜月さん!月原さん!撮影入ります!!」
と撮影スタッフに呼ばれる。
『あ、あの、隼さん。』
「ん、大丈夫だよ…。
いいかい~?お姫様?これから撮影だって言うのにそんなに固い表情じゃ、ダメだよ?」
そういうと頭を撫でてくる。
『っ!はい!』
隼さんの意外な気配りに焦りや戸惑いがどこかに吹っ飛んでしまったような気がした。
撮影が始まると隼さんはたちまち別人のように綺麗でかっこよかった。
膝まついて私の手をとるそのしぐさは、本物の王子のようで女性スタッフはそんな姿に見とれている。
「流那、笑ってごらん?」
『え、は、はい。』
私は言われた通りに微笑みを浮かべるとカメラマンさんは今だっ!と言わんばかりにシャッターを切る。
そうして奇跡的にとれたお互いに微笑んでいるお姫様と王子様のような1枚は、プロセラファンの間でもかなり人気だったそうです。
そんなこんなでProcellarumとの撮影が終わり私はメイク直しと衣装チェンジをしにメイク室へと戻った。