第5章 ロミオとジュリエット。(隼ルート)
もらい泣きしてメイクが崩れた私は、メイクを全て落として、普段の格好に戻りながら隼さんと話をしていた。
『そういえば、なんかこういうおとぎ話ありませんでしたっけ?
想い合っていたのに結ばれなかった…みたいな?』
「ロミオとジュリエットかい?」
『あ、それです。
なんかそんな感じでしたよね…。』
「そうだねぇ…でも、ロミオとジュリエットのお話通りに進んでしまったら…。」
『どうなりましたっけ?』
「死んでしまうよ、二人とも。」
『えっ…。』
「フフッ、なんてね。」
『隼さん、ろくでもないこと言わないでください。』
ウィッグを被り終えた私は隼さんに向き直る。
「帰る準備は終わったかい?」
『はい、ちょうど。』
スマホをみるとLI〇Eが来ていた。
≪月城:もう少ししたら迎えがつくので隼さんと待っていてくださいね。≫
あ、迎え来てくれるのか。
「流那?」
『ん?なんですか隼さん?』
「忘れたらダメだよ、僕らアイドルも恋愛は禁止。
もしファンやマスコミに誰かと付き合っていることがバレてしまったらあの二人みたいになってしまう、ってことを。」
いつになく真剣な目で私を見つめている隼さん。
そんな隼さんに微笑みながら。
『大丈夫ですよ、ちゃんとわかってます。』
そう告げてタイミングよくきた月城さんの方へ歩いていった。
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小さくなる流那の背中を見つめて。
「フフッ…本当のロミオとジュリエットは僕らなのかもしれないね。」
そう呟いた。
「ん?なにかいったか隼?」
「いいやなんにもないよ大。」
そんなのは僕には関係ないけどね。