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ツキノヒメ。

第14章 空と子供とSOARA。(番外編)




「おーい、紙持ってきたよー!」


「そら!」


俺の姿を確認すると、あかりちゃんは嬉しそうに俺に抱きついてきた。


「わわっ!お待たせあかりちゃん!」


「っ!!空、それ…。」


さすが守、俺の曲が好きなだけにすぐ気がついたか。


「空先輩…それ、楽譜ですよね…。」


あーあー!廉、顔が真っ青に…。


「あーえっと、これ、なんか上手くいかなくて廃棄する楽譜だから…いいかなって…?」


「で、でも…いいんですか…?」


「うん、普通の紙なかったし。」


望以外のみんなが心配そうな顔をしてこっちを見る。


「まあ、空がいいって言ってるならいいんだよ!」


「そら、一緒に折り紙しよ?」


あかりちゃんがくいくいと服の裾を引っ張る。


望と俺で長方形な楽譜を正方形に切ってあかりちゃんに渡してあげる。


嬉しそうに受け取って折り紙を始めるあかりちゃんの隣で見よう見まねで鶴を作っていると突然あかりちゃんが手を止めた。


「う…?おたまじゃくしさん!
んとね…おんぷ?」


「あれ?あかりちゃん、物知りだね?」


「あのね!るいがおんぷを並べるとお歌になるって言ってた!」


その場にいる全員か顔を見合わせた。


「るいって、『Procellarum』の『水無月涙』のことか?」


「たぶんそれくらいしか…思い浮かばないけど…。」


「ってことは、Procellarumさんのところに連れていってあげればいいんですよね!」


みんなでこの先の話が解決したことに喜んでいるとあかりちゃんが突然「できた!」って大きな声を出した。


「そら!」


「ん?どうしたの?」


「はいっ!!」


あかりちゃんは自分で折った鶴を俺に渡してくれる。


「えっ、あかりちゃん…これ…。」


「そらにあげる!」


満面の笑みでこっちを見上げるあかりちゃんを呆然と眺めて暫くして思い出してしゃがんで目線を会わせてあげる。


「ありがとうあかりちゃん!大事にするね!!」


同じように精一杯の笑顔を返して頭を撫でてあげる。


嬉しそうになで受けるあかりちゃんをみてみんなも自然と笑みがこぼれた。

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