第1章 プロローグ
「目を閉じて集中してみて。
そして訴えられる光を探すの。」
いつ、そのセリフを聞いたのかなんて覚えていない。
ただ覚えてるいることはその言葉のおかけで今の私と私の居場所があるという事だ。
なにもない草原で目を閉じて心で光を探す。
心で探す感覚はよく分からないけど、それらが私にここだここだと居場所を訴えてくれるのだ。
感じろ、居場所を。
じっと集中しているとふわっとした感覚とともに居場所を伝える光が見える。
その光を頼りにゆっくりと歩を進める。
そして光の上に立った時、ようやく閉じていた目を開けるのだ。
開けた後は真下の地面をひたすら掘る。
そして出てくるのは美しく光る宝石のような石。
その美しさに私はにんまりと笑った。
これは私がこの国の未来を変えるお話。