第67章 優しくして(R18)
黙っていると、いつまでも、何度でも三成によって達せられそうだった。
慌てて言う葉月の言葉に、三成は目をぱちくりさせる。
「からだ、きついですか?」
「きつい、というか…これ以上の、甘やかしは…保ちません…」
真っ赤になって言う葉月の表情に嘘はなさそうだった。
「そうですか、残念です。それでは私もお預けでしょうか?」
急にしゅんとなる三成の姿に、今度は葉月がぱちくりさせる。
「いえっ、あのっ、三成様は良いですっ」
そして葉月自ら、両腕を伸ばし三成を引っ張りこみ抱き締める。
「ひ、一晩中、今のままではもちませんけれどっ…三成様となら、良いですっ…」
三成を抱き締めたまま、一気にまくしたてる葉月の様子に、三成はぽかんとし、間を一瞬置いてからくすっと笑みを漏らした。
「ああ…っ、笑いましたね…私が言った事に…もおお…は、恥ずかしい…」
葉月は三成の様子に、慌てて弁解した事が恥ずかしくなり、両腕を三成から外すと、ころんと横を向いて顔を隠した。
その姿におや、と三成は横を向いた葉月の耳に唇を寄せる。
「何故、横を向きます?葉月さん?」
耳元に囁かれてぴくりとからだを震わせた葉月は、横目で三成を見て更に顔を隠すようにする。
「もう、恥ずかしい、ん、ですっ…」