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一泊二日温泉旅行に行ってみた【実l況l者/全l身l組】

第11章 pm 4:20


ヒートアップしてきた二人
段々声が大きくなってくる

私、一応寝てる設定なの、憶えてますか…?

「うわぁー!悪趣味やわー、覗きって。」

「知るかよ。勝手に手ぇ出してんじゃねえよ。」

心の叫びはやっぱり無駄でした!
…そんな事よりなんだか言い争ってるけど…

「勝手に手出したんはキヨくんが先やし。
俺、二人が出掛ける前にキヨくんに言ったやん。柚月ちゃんに手出さんといてな、て。」

「手は出してねえし。
ん?いや出したか…?
手繋ぐのってアウト?セーフ?」

「手、繋いだんや…。
羨ま…」

「いやいや、でこチューの方が羨ましいし。」

「なんでや?同じベッドで添い寝の方がレベル高いし。」

「そもそもこの旅行企画したレトさんのこと、すげえ尊敬するって言ってたし。それになんか俺より気を許してる感じするし。」

「えー、でもいつもキヨくんのこと考えてはるよ。俺と話す時キヨくんの話題多いし。」

ん…?
責め合ってたのが褒め合いになってる…?
なんだかんだ言ってお互いを認め合って、羨ましがってる

自然と口元が緩むのを必死に抑えるけど、顔見られたらもうバレるんじゃないかってくらい限界…笑っちゃいそう…!

「…はぁ、これキリねえわ。
てかさ俺らって、柚月のこと振り回してるように見えて、振り回されてっからね、逆に。」

「そ、柚月ちゃんが笑えば楽しくなるし、悲しめば辛いし。そう言う意味では振り回されてるわ。
まぁそれも楽しいんやけど…なんか…ちょっと悔しい。
…あ、そうや。」

と、会話が途切れ、レトさんから何やらゴソゴソと探す音
しばらくすると、キヨくんの小さな笑い声と共に、カシャというシャッター音

…?
何か撮ってる??

「悔しいから、柚月ちゃんの寝顔写しとく。」

?!?!

じゃあ俺も、と二重に鳴るシャッター
完全に起きるタイミングを逃した私は、ただ撮られるがままなす術なしで

しばらく二人の撮影会に付き合わされることとなった


結論。
狸寝入りはもう二度としませんっ!!!
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