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一泊二日温泉旅行に行ってみた【実l況l者/全l身l組】

第11章 pm 4:20


ガタンゴトンと揺られる体
波瀾万丈な旅行も終わりを迎え、私たちは家路に就く


洞窟散策の後、予約をしている場所があるということで二人に連れられ移動する
着いた先は最近流行りのグランピングが出来る施設

ここも予約が取りづらかったんじゃないかと尋ねてみるけど、レトさんは笑って、柚月ちゃんが喜ぶと思って、と何でもないことのように話す

本当に感謝してもしきれない
こんな贅沢な時間、存分に楽しもう!

予約していた時間に一時間ほど遅れたけれど、終了時間まで余すことなくたっぷりと楽しんだ

自然の中でのバーベキューは楽しかったのはもちろんのこと、食材は豪華だし、専用のテントの中はおしゃれな家具や家電が備えてあって、至れり尽くせりでとにかくテンション上がりっぱなしだった

レトさんもキヨくんも本当に楽しそうで、私も心から楽しむことができた

そうして気持ちも晴れやかに一泊二日の旅は終わった





『次は……、次は……、ご乗車のお客様は……。』

二日間の疲れと寝不足もあって、すぐに眠りに落ちた私は、車内のアナウンスで現実に戻される

うっすら目を開けると、窓の外は日が落ちてゆく田舎の風景が広がっていた

…着くまで一時間以上あるな…
もう少し寝てよっかな…

再び目を閉じ、心地よい揺れに身を任せた時だった
四人掛けの向かいの席に座るレトさんの声が聞こえる

「…柚月ちゃん、よく寝てるなー。」

「ん?あー、疲れてんだろ。
寝かしといてやろうぜ。」

その隣に座るキヨくんは少し小声で答える
そうやな、と同調して声を抑えたレトさん

今はお言葉に甘えて…と意識を夢の中に戻そうとすると、キヨくんの小さな声が耳に入ってくる
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