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一泊二日温泉旅行に行ってみた【実l況l者/全l身l組】

第5章 pm 3:58


神社を後にして、私たちは本来の目的であるメインストリートまで移動した

観光客やお店の呼び込みなどで活気付き、通りはとても賑やかだ

その中で一軒のスイーツショップが出している看板に目がいく

「牛タンソフトクリーム?!」

思わず声に出して驚くと、すかさず店員が近付いてくる

「はい!ここでしか食べられないご当地スイーツですよ!」

なんとも聞き逃すことのできない台詞
興味はあるけど、かなり冒険な気がする…
チラッとキヨくんを見ると、キラキラした目で看板を見ていた

「何それ、超気になるんだけど!」

「うーん、食べてみたいけどどうかなぁ。」

「あ、二つください!」

て、もう注文してるーーー!!!

お金を払い、両手に一つづつソフトクリームを受け取ったキヨくんが一つ私に差し出してくる

「まぁ、百聞は一見にしかずってことよ。」

近くにあったベンチに腰掛け、早速キヨくんが一口食べる

「どう?おいしい?牛タン味?」

「ん、んー…あーなるほどね。
柚月も食ってみろよ?」

キヨくんに促されて、ドキドキしながら一口。

「…んー…あ、おいしい!
意外といける!!!」

「でしょ?!牛タンは裏切らねえの。」

よくわからない名言だけど、確かに美味しい

キヨくんはレトさんに自慢すると言って携帯で写真を撮ると、すぐにLINEで送信してるようだった
帰ったらふてくされてるレトさんが思い浮かぶなぁ…

ソフトクリームを食べ終わり、また手を繋いで歩き出す

しばらく周辺を散策すると、日が傾き、空が赤く染まり出していることに気付く

携帯を見ると旅館を出てから、まもなく二時間が経とうとしていた

そしてレトさんからの鬼LINE
それはキヨくんにも送られていたようで

「…これは怒ってるどころじゃないよね。」

「あーそろそろ戻るか。」

二人で苦笑いをして、旅館へと帰路に就いた
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