《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第5章 女王様への黄色い嫉妬(※十四松)
「えー貯金だけ?」
「はうぁっ! すぐ消費者金融で借りてくるから!」
「えー借りるだけ?」
「んううっ! 今すぐ腎臓も売ってくるからっ!」
「えーあとは?」
「じゃあ、警察の資金、全部横領してくるから! って、あぁっ! そんなところ! はぁーーん! トト子ちゃーーーーーーーーーーん!」
私はドアを開けるのをやめた。
「十四松さん……忘れ物は、やっぱり今日はいいです……」
「うん……そだね……行こうか、ゆりちゃん……」
私と十四松さんは、暗黒大魔界クソ闇地獄並の低いテンションで、その場を後にした――。
***
《第5章で分かったこと》
・デカパン所長のパンツには白黒の猫の毛が付着していた
・トト子は警察署のアイドル女王様
・ゆりは、警察署の前の公園で仮面の通り魔に遭遇した
・十四松が仮面の通り魔に飛び蹴りをしてゆりを助けた
第6章へ続く――。