《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第25章 一松END〜庭師とわたし〜(※)
「あんっ……ぁあっ……ンッ、ぁ……やぁああ!」
もっと突いて、一松さん。
奥までいっぱい。
「ゆりっ……くっ……」
苦しそうに呻きながら、私の中を往復する。
手を繋ぎたい……。
ガンガンと責められながら、私はふと目を開けた。
「一松さんっ……手……握って……お願い……」
余裕のない顔をしながらも、一松さんが私の手を取ってくれる。
シーツの上で二人の指が絡まった。
力強く突き上げられる。
結合部分からじゅぶじゅぶと激しい愛の音。
「くうっ……ゆりっ……一緒にっ……」
「うんっ……私も……もうっ……」
ぎゅっと手を繋ぎ、私たちは一緒に駆け上がる。
「ゆりっ……イクッ……俺……もうっ……」
「ああんっ……あぁっ……やぁああっ……あ……ああああああああ!」
身体が燃え、子宮が悦びに震えた。
とろけるような快感が脳をかき混ぜる。
一松さんも呻きながら、私の中に熱い欲を吐き出した。
「っ……」
遅れてやってくる気怠い余韻。
まだ、身体が痙攣している。
倒れ込んだ彼の手を私はもう一度握った。
離れてもいい。
何度離れても、また手を繋ぐ。
私たちはたぶんその繰り返し。
「一松さん、愛しています……」
そっと囁けば、いつもの暗い顔がニヤリと笑う。
「俺も……ゆりを愛している……」
一緒に歩いていきたい。
手を繋いで、ずっと二人で。
私たちはまた抱き締め合う。
絡めた指は離れない。
この後、洋館の庭師になった一松さんが、庭で不思議な『人間を猫化できる薬草』を開発し、カラ松さんの資金を元手にブラック工場を使って大量生産、私たち夫婦が世界を猫人間ブームの渦に巻き込んで、一躍時の人となるのは、もう少し先のこと。
そう、それはまた別のおはなし――。
―END―
【予告】
次は十四松END 第26章へ