《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第23章 カラ松END〜洋館の主人とわたし〜(※)
彼の言っていることは何らおかしくない。
私がはっきりしないからいけないんだ。
自分のことを好きだと言う男性に、曖昧な態度を取りながら一緒に住むなんて、やっぱり虫のいい話だ。
相手にとっては、残酷な行為に違いない。
でも……。
カラ松さんはふうっと小さく息を吐いた。
「それとも、もう一度俺と寝てみるか……?」
「え……?」
顔を上げると、射るような視線とぶつかる。
「プールで愛し合ったときは、まだお互いの存在に慣れていなかった。俺も一松への嫉妬で多少荒々しくなっていた。でも、今は違う。俺と寝てみたら、気持ちがはっきりするんじゃないか? 試してみる価値はあると思うんだが……」
カラ松さんの手がそろそろと伸びてきて、私の手の上に置かれた。
心臓が音を立てる。
「でも、逆に試したらはっきりするどころか、もっと混乱するかも……」
「ああ、その可能性もあるな」
「…………」
カラ松さんが私の手を握る。
胸が苦しくなる。
この人は私を抱きたがっている。
温かい手から伝わってくる。
今も……彼は私に欲情しているんだ……。
「ゆりちゃん……」
カラ松さんがぐいっと手を引っ張った。