《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第23章 カラ松END〜洋館の主人とわたし〜(※)
赤塚警察署、捜査一課。
私は山積みの捜査記録に埋もれて、デスクに突っ伏した。
「はぁ……何これ……今月なんでこんなに事件が……ほんっとどうなってるの、日本は……」
国への文句をこぼしながら、私はのろのろとペットボトルに手を伸ばす。
トド松先輩の手記を読んでから1ヶ月。
あんな大きな事件が片付いても、次から次へと休む間もなく事件は起こる。
私は相変わらず仕事に追われる日々を過ごしていた。
部屋のドアがノックされる。
「はい?」
返事をすると、総務の女性が顔を覗かせた。「橋本さん、お手紙が届いていますよ」
「手紙? 私にですか?」
警察署で働いていて、捜査一課宛に郵便が届くことはあっても、個人宛に来ることはまずない。
私は不思議に思いながらも、お礼を言って手紙を受け取った。
「誰からだろう?」
封筒に目を落とす。
瞬間、私は悲鳴を上げた。
「な……な……何これ!?」
青色の派手なキラキラした手作り封筒。
申し訳なさ程度に小さく宛名は書いてあるものの、それよりもはるかに大きな文字で『カラ松GREAT☆』と書き殴ってある。
「うわ〜……イッタい……」
封筒全面に自分をグレートと書けるその自信は一体どこから来るんだろう。
差出人は明白だった。