• テキストサイズ

《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第3章 紫の夜の秘めごと(※一松)


私は、一松さんをそっと引き剥がした。

「いつもこうやって女の子を部屋に連れ込んでるの……?」

「はぁ? 俺、そんなに器用じゃないよ。全然モテないって、見りゃ分かるでしょ……」

「だって……」

私はちらりとベッドの横の引き出しに目をやった。

だって、さっき慣れた手つきで取り出して付けていたでしょ?

「ああ、そういうこと……」
私の視線の先を確認し、一松さんは苦笑した。

「念のために持ってただけ」

本当に……?

「そんな睨まないでよ。本当だから。俺だって男だから興味はあるんだよ。機会なくても、イザという時のために持っていたいでしょ……」

そんなものなのかなあ……。
回らない頭でぼんやりと考えていると、一松さんが私の髪を優しく梳いて、おねだりをした。

「ゆり、もう1回したい……だめ……?」

撫でて欲しくて、ゴロンとお腹を見せる甘えん坊の猫みたい。

「今がイザという時なの?」

一松さんがフフッと笑った。
「そう……全然使ってないから、まだたくさんある」

「じゃあ、いっぱいできるね……」
答えながら、一松さんの手に自分の手を絡ませた。

「ゆり……」

甘く名前を呼ぶ声とは裏腹に、一松さんは荒々しく私をベッドに組み敷く。


静かに下りた夜の帳が熱い紫に染まっていく。


私たちは強く抱き締め合うと、足を絡め、再び激しく愛し合った。



***

《第3章で分かったこと》

・一松の部屋には、白い仮面が置いてあった




第4章へ続く――。




/ 724ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp