《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第7章 カルーアミルクを桃色に(※トド松)
トド松先輩と入ったカフェは、女性向けのオーガニックカフェだった。
夜の時間帯は、デザートだけでなく、食事メニューやアルコールメニューも豊富らしい。
ヨーロッパを彷彿とさせるレンガ造りの建物に品の良いオーニング。店内には木製のテーブルに、座り心地の良さそうな椅子やソファが並ぶ。
平日の夜にも関わらず、店は程よく客が入っていた。
「わぁ、素敵なところですね!」
「うん、ここ、すごくおいしいよ〜。好きなのを頼んでね!」
トド松先輩が笑顔でメニューを開く。
「先輩のお薦めとかあります?」
「ん〜このあいだ食べたガレットは美味しかったな〜」
「じゃあ、この『生ハムとジャガイモのガレット』にしてみようかな」
「いいねっ! ゆりちゃんお酒は飲むの? ワインとかあるけど」
「じゃあ飲もうかな。トド松先輩は何にします?」
「僕も同じのにしよっかな」
注文を一通り済ませ、水を飲んで一息つくとトド松先輩は私をじっと見た。
「前から聞きたかったんだけど、ゆりちゃんって十四松さんと付き合ってるの?」
「えっ? 別に付き合ってないですよ?」
トド松先輩は口を尖らせた。