双子の悪戯 Fred and George Weasly
第1章 三年生、クリスマス。
フレッドが首にキスした。ジョージは息ができなかった。
フレッドがジョージの布団に潜りこみ、唇の端にキスする。
ジョージも負けじとフレッドの唇を舐めようとする。
その舌をフレッドが舌で舐める。
電流のような快感が走る。
「んっ」
思わず声が漏れた。
唇を離し、目を合わせる。
もうフレッドは泣いていなかった。
フレッドはニヤッとして、耳を舐めた。
「この前は何もできなかったのによくやるよ」
ジョージが精一杯強がると、フレッドは少し赤くなった。とてもかわいい。
「黙れよ、ジョージ」
もう一度、軽いキスをした。
ジョージとフレッドは今度の春に14歳になる。まだ13歳だが、この衝動を止めることはできない。
ジョージは目を半開きにしたまま思う。これは本当に、悪いことなんだろうか。
そしてやっと2人は顔を離して、きつく抱き合った。
「明日は何する?」
「フィルチの部屋にクソ爆弾でも仕掛けようぜ、リーからいっぱいもらっただろ」
2人はお互いの顔は見えないままニヤッと笑って、ほとんど同じくらいに眠りに落ちた。