第10章 ペンダント
樹輝side
次の日、ヒカルと颯太の家に向かった。
家の前に着きインターホンを鳴らす。
「はーい……」
「あ、おはようございます。颯太いますか?」
出てきたのはおそらく颯太のお母さんだろう。
綺麗な人で颯太と似ている。
「友達?ちょっと待っててね。」
「はい。」
中で「颯太~」という声が響く。
まだ寝ているのか。
慌てて階段を降りてくる音が聞こえる。
「いっくん!ごめん!」
「お、おー……髪凄いな……」
「……朝のイツキと一緒だ。」
「ヒカル……それは言わなくていいから。」
颯太はまだ寝起きみたいだった。
……裸?
上半身だけ脱いでいる。
「颯太さーん。誰ですかー?」
颯太の後ろから誰か抱きついてきた。
「っ!ちょっ!海堂っ!////」
海堂も裸……
「あー……何かごめんな、お楽しみ中……ヒカル、行くぞ……」
「ちょ、いっくん!そんなんじゃない!////」
「颯太さん!そんなんじゃないってなんですかー!」
颯太は俺を引き止め、海堂は颯太を抱きしめたまま離さない。
「なんで樹輝先輩がいるんですか!?」
「なんでって!……あれ?何で?」
コイツ……忘れたのか?
颯太と海堂は裸だし、周りの目が気になってとりあえず中に入った。