第9章 新しい恋
颯太side
俺は海堂の隣に座り直す。
「見てて。」
俺は目を見開き、手から炎を出した。
目はいつものように光っている。
別に綺麗な色ではない。
どうせならヒカルみたいな綺麗な青や黄色が良かった。
「俺さ……炎の能力者なんだ。自由に火を作り出せる。あの時ごめん。咄嗟に出ちゃった。」
海堂は驚きを隠せないようだった。
「この目も……気持ち悪いし。引いただろ?」
「……いえ。そんな事ないです。確かに驚きましたけど……気持ち悪くなんかありません!綺麗な目じゃないですか!」
「綺麗?……俺の目が?」
「はい!素敵ですよ!」
初めて言われた。
自分自身気持ち悪いって思ってたし。
嬉しい。
「教えてくれてありがとうございます。」
「……うん。」
良かった。
引かれると思った。
海堂は優しい奴だ。
顔、性格、勉強……ここまで完璧だからモテるのも当然か。
本当に俺でいいのだろうか。
「颯太さん♪」
「ん?」
っ!?!?
キス!?
コイツっ!また!
「んんっ!?んん!んっ!ん……////」
舌が……入ってきた……
熱い……
「プハッ!なに!やってんの?!////」
「何って……キスですよ?」
「そーじゃなくて!キスは分かってるよ!////」
すると、海堂は俺の頬を片手で掴み押し倒されそうな所で腰を片手で支えられる。
「颯太さん、彼氏が家に、しかも部屋に入るんですよ?言われなくても分かるでしょ?何するかぐらい……それとも……もっとされないと分かりませんか?」
いや、予想してなかったし!
男同士だから分かるわけねぇだろ!
「颯太さん。覚悟決めてください。」
そんな顔で言われたら……断れねぇだろ?!
「わ、分かった……よ……////」