第9章 新しい恋
颯太said
俺は海堂と分かれいっくんの待つ食堂に向かった。
「ごめん!遅くなっちゃった!」
「ん?んん。」
いっくんは先にパンを食べていた。
何か可愛い……
いっくんってこんな可愛かったっけ?
てか……
「な、何で将樹くんが……」
「お前に用があるから。」
え……俺に?
何?怖いんだけど……
本当に苦手……この人……
いっくんと将樹くんどうして仲いいんだろう。
いっくんが1番仲良くならなそうな人なのに。
俺はいっくんの隣に座った。
「あ、あのー……なんでしょうか……」
「お前さ、能力者だろ?」
「っ!?」
ガタっ!
驚きのあまり立ち上がってしまった。
「颯太、落ち着けよ。何もしないから。」
いっくんが俺の腕を掴み無理矢理座らせる。
「……そうだよ……」
「俺も能力者だ。」
「え……」
将樹くんが?
全然分からなかった。