第5章 颯太の本性

ヒカルside

気まずい……
マサキと二人っきりとか……
何も話すことない……

マサキはずっと何か四角い板みたいなの眺めてるし……
なんだろ？あれ。

「？」

っ！
マサキと目が合った。
どうしよ……

「……ほら、これ。」

「え？」

四角い板を投げられる。
それをしっかり両手で受け取る事ができた。

「暇だろ？触ってみろよ。」

「触る……」

外側に付いているボタンを押してみる。
すると、光り始めた。

「うわ！なにこれ。」

「スマホ。それで遠くにいる奴と話したり、ゲームしたり出来るんだ。」

凄い……
このボタンなんだろ。
光っている面に浮かび上がるボタンを推してみた。
自分の顔が浮かび上がる。
ずっと見てると……

ﾊﾟｼｬ……

「え！？」

「……カメラか……」

「カメラ？」

「こっち来てみろよ。」

言われた通りマサキの所に向かう。

すると、スマホを取りボクの隣に来た。

「こうやって画面に入ってここを押すと……」

ﾊﾟｼｬ……

「写真が撮れる。」

スマホにはボクとマサキが写ってる。
凄い……カメラ……

その後もマサキは色々教えてくれた。
全部驚く物ばっかで……

スマホ……今日、イツキに話そう！
マサキに教えて貰ったって。

気がついたらもうだいぶ時間が経っていた。