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そして今日も生きていく【R18】

第14章 愛する者の為


樹輝side

何とか誕生日パーティーも終わり、翌朝に颯太、海堂、ヒカルもついでに車で家まで送ってもらった。

「まさか、あれほどまでの坊ちゃんだとは……いつ誘拐されてもおかしくないんじゃ……」

「ぼ、ぼくが守るから大丈夫だよ!いつき!」

「はいはい、ありがとな。」

「本当にラブラブだね、いっくん達……」

「そういうお前らもな。」

颯太と海堂が顔を赤くさせ「えっ?」と口を揃える。

「……丸聞こえだったからな、気をつけろよ。」

昨夜、ヒカルと一緒にベッドに横になっていたら、颯太達の部屋から声が聞こえた。
こんな夜に何かあったのかと心配になっていたら、その声はうめき声とか泣き声とかそんなものじゃなくて、喘ぎ声だった。
まだ俺たちしか居なかったから良かった。

颯太が顔を両手で覆い隠す。
海堂は外を眺めながらも顔は真っ赤だった。

ホテルじゃねぇんだ、家は。
他所でやれよ。

ヒカルは気になってよく眠れなかったみたいだし。

車が動き出して、1時間程経った。

「樹輝様、着きました。」

「あぁ、ありがとう。」

ドアを開けてくれた召使いに礼を言って車から離れる。

「ふぅ……帰ってきたぁ!じゃあ、いっくん。俺らこっちだから。ばいばーい。」

「樹輝先輩。ありがとうございました。それから、過ぎましたが誕生日おめでとうございます。」

「おう。俺の方こそありがとう。ヒカルが世話になった。」

「はい。では、これで。」

「気をつけろよ。」


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