第13章 将来
ヒカルside
「……いつきに会いたい。」
「毎日一緒にいるじゃん。」
「でも……」
「……駄目なもんは駄目だ。」
「……。」
……寂しい……
少し会えないだけでもこんなに寂しいなんて……
「あーもう!わかった!行こう!」
「え?いいの?」
「そんな顔されたらほっとけないし、俺にもその気持ちは分からないでもないから。ただ、中には入れないと思うよ?それでも行く?」
「行く!」
そうたってやっぱ優しい……
最初は嫌いだったけど、今では何かお兄さんって感じで好きかも。
「てことで、晃も来てもらうから。」
「え!?俺もですか!?」
「当たり前じゃん。危ないし。晃がいれば大丈夫。それに、また俺が知らない奴らに襲われても……いいの?」
そうたがあきらの耳もとで不敵な笑みを浮べながら何か囁いてる。
よく聞こえない。
「だ、駄目です!俺も行きます!」
「よし、決定!」
ぼくたち3人はいつきがいる家に向かった。