第12章 味方か敵か
将樹side
「まさき……?」
「っ!好きだよ!!伯父さんのこと!やることめちゃくちゃで……勝手に決めて……親父に似てて……嫌な所ばっかだけど……伯父さんの事大好きだ!////」
もうどうなってもいい……
そんな気持ちだった。
最期なら……せめて……嫌な思いよりいい思いで迎えた方が俺も嬉しい。
「……それさ……もっと……早く……聞きたかったな……」
そして伯父さんはゆっくりと目を閉じた。
「将樹……後は頼んだ……俺は先に……お前の親父の所に行くからな。……ちゃんと見ててやるから……しっかり生きろ……」
伯父さんはその言葉を最後に息を引き取った。
「くそ……くそ!!」
俺は伯父さんの手から銃だけ抜き取り、その場に寝かせたまま立ち去った。
後に知った……
伯父さんは全て俺のために計画していたことだった。
施設の管理人になったのも……アイツらに手を貸していたのも……
俺を政府から守るためで……俺の復讐心を満たすためで……
敵かもしれないと疑っていた伯父さんは……
俺の見方だった。