第11章 つり合わない
颯太side
「あれ?……俺何で家に……いてっ!」コツン!
「お前、いくら何でもやりすぎだ!」
俺は晃の頭をグーで軽く殴った。
「けど!颯太さんが!」
「もういいって。動画も消した。」
「よかった……」
「将樹くんにまで迷惑かけたんだからね。あとさ、あんまり目立つような行動は止めて。俺らの事、どこでバレるかわかんねぇんだよ。お前は普通の人間だからいいだろうけど。」
「すみません……」
俺は晃の隣で布団に入り横になる。
晃も再び体を倒して俺に引っ付く。
「颯太さん……」
「なに?」
「俺、颯太さんがいないと駄目になっちゃうんで、これからも隣にいてください。俺の側で笑ってて欲しいです。」
「……俺もだよ。お前がいないと駄目みたいだ。だからさ、ずっと隣に居させてくれ。」
「はい、もちろんです!」
俺らは向かい合い、約束を交わした。