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そして今日も生きていく【R18】

第11章 つり合わない


颯太said

将樹くんとヒカルは先に部屋を出て、子供たちのところに向かった。

「あの、1つ聞きたいんですけど……いっくんのお父さんって結構強かったんですよね?簡単には亡くなることはなかったと思うんですけど。」

「樹輝のお父さんは防御能力を樹輝くんにかけたんだよ。彼を守るために。その所為で自分を守ることが出来なかったんだ。」

防御能力……
そう言えば俺がいっくんに近づけなかった時、バリアみたいなのがあった。
その事かな?

いっくんって両親にほんとに愛されてたんだ。

神父さんにお礼を言って部屋を出た。
狭い廊下を1人で歩く。

「っ!わっ!」

ドシーンッ!

「いてっ……」

何も無いのにつまづいて転けてしまった。

「だっさ。」

「むっ!」

誰かが見下ろしながら俺に向けて言ったその言葉にイラッとした。

確かにダサいけど!

見上げると先程外で見た男の子、ヒロくんだった。
ほんとにこの餓鬼ムカつく!!

「誰がダサいだ!!」

「あんただよ。」

即答し、何処か行ってしまった。
まだ小学だよな?
今どきの小学生ってあんなに生意気なのか?

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