第20章 近過ぎたキミ⑤(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
『え?』
「帰りたくないんだろ?
どこでも連れて行くから言えよ」
意外な言葉と柔らかい笑顔に
目を丸めると
「なんて、な。
帰したくないだけ
オシャレな所…って言いたいけど
知らないんだよなー…悪い。」
頭を掻きながら苦笑い
知らない、は多分ウソ
私がオシャレな所行ける
格好じゃないだけだと思う
でもそんな事一つも言わない
優しいな…
なんか…暖かい…
コツリの胸に頭をぶつけると
肩を抱く手に力が入って
「俺ン家来るか?
何もないけど
ゆっくり話は聞けるから」
甘い声が耳に響いた