第20章 近過ぎたキミ⑤(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
頭の中がグラグラして
食欲なんか
一瞬で吹き飛んでしまった
「姫凪?どうしたの?
体調また悪くなった?」
『少し、ね…
はしゃぎ過ぎたみたい…』
幸せだった
どんな誘惑にも揺るがないって
思ってた
それは
徹も同じだと思ってた
でも、もう
なんでも良いや…
このまま離れたら
私は徹のお荷物にならずに済むじゃない…
部屋に下がってベットに倒れ込む
ここで…愛された日は…
夢だったのかな…
あんなに濃く絡み付いてた
徹の匂いが
私が付けて来た
嶋田さんの香りと混ざってしまって
あの日と同じ場所とは
思えなかった