第18章 近過ぎたキミ③(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
「そうだね〜
とりあえず電車に乗って
ガンガン遠くに行こうか?
今年は免許も取れるし
そしたらもっと
遠くに連れて行ってあげるよ」
優しい眼差しに頷いて
少し距離を空けて
騒がしい街の中に紛れた
帰りの時間も考えながら
電車に少し揺られて
青城の制服が
浮いちゃう街へ移動する
路線図でしか見た事のない
駅で降りて
「ほら、行くよ!姫凪!」
『う、うん!待って!徹!』
手を繋いで改札を抜けた
「勢いで来たものの…
何があるか分かんないね」
『良いじゃん!適当で!
デートだよ!私デートなんか
初めてだよ!
嬉しい!嬉しいよ!徹!』
はしゃいで手を振る私に
「可愛い事言い過ぎ…
ここならイッパイ
イチャ付けるんだよ?
分かってて煽ってるのかな?」
クスリと笑みを漏らして
繋いだ手を引き寄せて
路上で唇を奪う
『と、徹!?
ちゅう、ちゅー!』
「ここなら人目気にしないで
良いから好きな時にするもんねー!
ね、姫凪?
ここではカレカノで居られるよ…?
…なーんてね!
イッパイ遊ぼうね!
プリクラ撮る!?
それともオヤツ??」
照れて笑って
もう一回キスを落として
またユックリ歩き出す