第18章 近過ぎたキミ③(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
「姫凪…ごめ…ん
大丈、夫…ぅわ!睨まないで!」
『お兄ちゃんのバカ…!
…バレたら…!』
やり過ぎた。
オレが悪い。
姫凪が
部屋に居なかった寂しさとか
甘い余韻が消えない間に
"お兄ちゃん"って呼ばれた事で
なんか色々爆発しちゃった
「ごめん…だって…
姫凪居ない…し…」
『そ、それは!
お母さん帰って来たし……』
だよね。分かってる。
「お兄ちゃん、とか言う…し」
『それは…松川さんの時みたいに…
徹って言っちゃったら…
困るもん……』
そうだよ。わかってるんだ。
でも、寂しかったんだ
「…姫凪が
消えたみたいに
繋がった糸が夢だったみたいに…
感じて…!」
余裕なんかない
いつも通りなんか
キミの前では無理だ。
他で頑張る
誰にも気付かせない
キミを護るから
だから
だから…!
キミの前では
ワガママになっても良いかな?
『だから!バカなの?!
私が消えるわけ無い!
こんなに好きなのに…!
お兄ちゃんって呼んでも
他の部屋で寝ても…
私の心は
徹でいっぱいだよ…
だから…』
姫凪がオレの腕を引いて
唇を軽く奪って
『お勉強…なら…
…頑張るけど…
あんまり無茶しないで?
壊れちゃう…』
オレの頭を優しく撫でる