第17章 近過ぎたキミ②(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
「母ちゃーん
今から休憩入るから。
あのさー
ヨシムラのばあちゃん家
行くけど
なんか持って行くかー?
俺、なんか食欲ねぇから
昼飯いらねー
コーヒーだけ飲んで
そのまま配達してくるわー」
繋心から聞いた事情を話すと
"それなら…"と支度された
ウチのお惣菜
それと米と
繋心ン所のミリンを
車に乗せて
缶コーヒーを開ける
「俺が腹減らねぇ時は
やべぇんだけどなー…
ま、とりあえず…電話すっか」
迷いなくディスプレイに映る
姫凪の名前に指を置いた
なんでヤバイか?
今に分かるよ
姫凪の番号を擦ると
速攻で繋がる電話に
テンション上がった所に
〈エッチ!オッパイに
挟まれて窒息しちゃえ!
ばーかばーかー!!〉
オッパイ?!
まさかの発言に
更に上がるテンション
「え??何その天国?
姫凪ちゃんが挟んでくれるの?」
てゆっか挟める程あったっけ?
〈挟めないから怒って…〉
だよねー……って
明らかに俺だと知らずに言ったよな?
「姫凪ちゃん??」
そのセリフは
俺じゃない誰に言ったつもりだった?
「どうもー?
嶋田のマコちゃんだよ?
誰と間違ったの?姫凪ちゃん?」
ほらほら。
腹すら満たされてないから
色々ピリピリして
「それとも本当に
俺を挟んでくれんの?」
別な欲が膨らんでいく
だから腹ペコは
ヤバイんだよ。