第16章 近過ぎたキミ(及川徹)⚠兄×妹R18⚠
徹をチラチラ見上げると
「仕方ないんじゃない?
お姫様は王子様のキスで
目が覚めるモンだからね」
クスクスからかう様に笑われる
むぅ。
子供扱い?なんかヤダ!
まだ何も知らないけど
何も出来ないけど
『…じゃあ…徹も寝かせない』
好きな気持ちは子供じゃないもん!
膨れて睨むと
「ん、なぁ!?」
一気に顔が赤くなる徹
『声、大っきい!シーッ!』
徹の口を手で抑えようと
背伸びをすると
「そういう時は
こうやって塞いでよ」
真っ赤だった顔には
妖しくも見える笑みが浮かんで
ゾクリとする様な
色っぽい目つきになる徹
近くなった唇が食べられて
チュッチュッと
甘い音が頭のてっぺんまで
響いて痺れちゃう
ギュッと巻きつく腕を叩いて
『徹…痛い…
壊れちゃうよ』
クスクス笑うと
「ごめんごめーん
部屋でイッパイ撫で撫でしてあげよう
姫凪、行こう?」
腕を緩めて大きな手が差し伸べられる
優しく手を握って
笑いかける徹
好きで好きで堪らない
ねぇ?徹は他の子と
どんな事したの?
私にも…してくれるかな?
徹の事
もっと、もっと
教えて?