第16章 近過ぎたキミ(及川徹)⚠兄×妹R18⚠
ドキンッと胸が弾んだのも束の間
「はい、仲直りのチュー!でした!
さぁ、ご飯食べよ?
あ!オヤツ買って来てるから
それも食べよう?
悲しい顔させてゴメンね?
姫凪おいで?」
戯けたお兄ちゃん声
あの好きは
【妹として】だ。
きっとそれ以上じゃなくて
仲直りの為の好き…
仲直りは嬉しいけど
ヤッパリちょっと寂しいよ
温め直した
ハンバーグを美味しそうに
食べてくれる姿も
「姫凪クリームついてる
かわいい!好き!」
『え!?取って?お兄ちゃん!
………ん、ありがとー!
だーいすきー!』
こんな楽しいやり取りも
好きの意味が違うだけで
こんなに寂しくなるんだね
ねぇ?お兄ちゃん
私の好きは
その好きじゃないの
お兄ちゃんの好きは
【妹としての好き】?
踏み込んで良い?
少しだけ、ほんの少しだけだから
心を覗いていいですか?