第16章 近過ぎたキミ(及川徹)⚠兄×妹R18⚠
『お兄ちゃん…大好き…
嫌わないで…お願い…
大好きなの…私…お兄ちゃんが…』
大好きだから
謝るから
嫌いにはならないで?
布団を捲ると
寝息を立ててるお兄ちゃん
綺麗な横顔だなぁ…
かっこ良くて
優しくて
好きになる要素しかないのに…
なんでお兄ちゃんなのかな…
長い睫毛に白い肌に
吸い寄せられる様に
頬にキスをした
押し当てた唇の形が
お兄ちゃんの頬に薄く残るのを見て
居た堪れなくなり
部屋を飛び出す
お兄ちゃんにチューしちゃった!!
柔らかい頬の感触が
唇に残って
目が回りそう!!
鏡を覗くと
真っ赤な顔
これはマズイです。非常に!
頭を冷やさないと
…ってお兄ちゃんも
同じ事考えて
お風呂行ったのかな…
そうだとしたら……
お兄ちゃんも…
トクトクトクと高鳴っていく
鼓動を抑える為に
少し長くお風呂に入り
リビングへに足を向けると
誰か居る気配!
お母さん達は
遅いって言ってたし…
『あ!お兄ちゃん?!
起きたの?!』
バタンとドアを開けると
ソファーに
倒れてるお兄ちゃんが
身体を起して近づいて来た