第16章 近過ぎたキミ(及川徹)⚠兄×妹R18⚠
「オレは…」
「おい!お前ら!
ウダウダやってんじゃねぇぞ!
邪魔だ!走ってこい!ボケェ!」
岩ちゃんに怒鳴られて
まっつん共々 体育館から
叩き出される
「オレ主将なのに……」
「俺とばっちり〜」
二人で外周を走ってると
「なぁ?さっきの話だけどさ?」
まっつんが話を切り出した
「姫凪の事?」
「お前マジで俺と姫凪が
付き合えばって思ってンの?」
まっつんの言葉に混ざる
地面を蹴る音
「なんで?
てゆっか姫凪が
選ぶなら…」
オレは祝うしかないし
オレは笑うしかないじゃん
「…お前ってさ
バレーの時も普段も
友達になりたくない位
周り見えんのに
自分に関する事は
どんだけ盲目なわけ?」
まっつんが溜息を吐いて
足を止める
「もっと見ろよ周り。
あまりにも警備が手薄だと
食っちまうぞ?
俺ってば手早いから」
オレの髪の毛を
グッシャグシャに乱して
色気たっぷりに微笑む