第16章 近過ぎたキミ(及川徹)⚠兄×妹R18⚠
よーし!作るぞ!
レシピを見ながらだけど
なんとか美味しそうに出来た!
レシピに感謝しながら
メモをカバンに仕舞おうとした時。
『ん?なんだ?』
メモの一番下の隅に
【美味しかったかな?
また買いに来てね♡
090−××××−××××
Line ID mkt−ws 嶋田誠】
うわ!此処にまで営業メッセ!?
てゆっか番号とかIDとかって
あんまり教えない方が良いんじゃ?
でも文字がなんだか
少し自分のと似てて
『嶋田誠さんで、マコちゃんか…フフ…!』
字も呼ばれてたアダ名も
女の子みたいだな、なんて
ちょっと笑って
メモ用紙を眺めてた
しばらくすると
「ただいまー
…ん?なんかいい匂い!?
母ちゃん!今日もしかして
ハンバーグ!?」
バタンとリビングのドアが開いて
お兄ちゃんが飛び込んで来た
『お、お帰り!
あのお母さんは
おばちゃんの所行くって!
だから今日は二人で食べなさいって
んで…私が…』
ちょ!なに緊張してんのよ!
顔見て話してないし
謝るの忘れてるし!