第15章 ♢先取りサプライズ(黒尾鉄朗)生誕記念 完結
「チッ…この前、負けた腹いせに
もっと弄ってやろうと思ってたのに…
ズルいぞネコチャン
美華ちゃんを巻き込みやがって」
いや、それは俺のせいじゃない。
ってツッコミをする余地もないくらい
「なーんだ!
あの優のお母さんの友達の娘っていう
カテキョの子!?
言ってよー!
…心配したじゃん…」
「ごめん、美華ちゃん
お詫びにケーキでも食べに…
って!ネコチャン!いつまで
居るんだ!?
もう良いだろ!
俺んちはその角曲がったらスグ!
そろそろ終わるから
テキトーに凍えながら
門の所で待ってろよ!」
人の目の前で
リア充爆発しろなムードを出す
ヘビ野郎を
「食べるのはケーキだけですかァ?」
「ネコチャン!!」
チクリと弄って
小走りに二人から離れた
大将と居た理由も分かった
特に疑う事もなくなった
でも、分からない事はまだ残ってる
なんで
俺にナイショなわけ?
まだ少し拗ねを残しながら
木枯らしが吹く道を急いだ