第75章 HIDE AND SEEK(影山飛雄)
負のループに落ちそうな
気持ちに区切りを付けようとしてる
俺の気持ちの糸が
「おい、姫凪」
国見の声で切られてしまう
姫凪?
なんで国見が
こいつを呼び捨てにしてんだ?
「馴れ馴れしいんだよ」
睨む目に映る
国見は相変わらず飄々としてて
「姫凪…」
相変わらず俺の神経を
逆撫でて来る
「呼ぶな…!」
布施の腕を掴んでた手を
国見の胸ぐらに伸ばす
『止めて!影山くん!』
伸ばした手に
白い手が絡みつき
布施が涙目で首を振る
止めて?
俺が…悪いのか?
お前は
「姫凪、良いって
別に俺は殴られても
気にしねぇから」
『ダメ!そんなの、ダメ!』
国見が大事なのか?
じゃあ、俺はなんなんだ?
今日を楽しみにしてたのは
俺だけだったのか?
「良いって
つーか、なんつー顔してんの?
ほら、行けよ…」
『う、うん…国見
ごめんね…』