第75章 HIDE AND SEEK(影山飛雄)
向かったのは
布施の家じゃなく
俺の家
『影山くん!?』
「入れよ」
鍵を開けて強引に部屋まで
引き込み
「なぁ?俺なんかしたか?
なんで、国見とかなんか……」
ベットに投げ捨てる様に
押し倒し
「俺との約束を忘れるくらい
国見に会いたかったのか?」
布施の顎を跳ね上げた
短く荒い息遣いは
無理やり俺に合わせて歩かせたせいだ
分かってる
頭では理解出来てる、けど
「煽ったらどうなるか
最初に教えたはずだ…
分かっててやってんだよな?」
身体も心も付いて来ない
青白い頬を撫でて
そのまま布施の唇に吸い付いた
甘ったるい味は
キャンディーかキャラメルみたいで
柔らかい唇の感触は
マシュマロみたいで
喰い付く唇が止まらない
唇を塞ぎながら
視線だけを上げると
キツく閉じられた目の端に
うっすら涙が浮かんでるのが見えた
「煽んなって…
もっと…泣かせたくなる」