第74章 キミのトナリ オレのトナリ(及川徹)
寒空の下
俺の隣に居るのは
姫凪じゃなくて
「…徹?聞いてる?」
「あ、ああ…ごめん。
なんだっけ?」
「さっきからズット
上の空じゃん
そんなに気になるなら
戻れば良いのに…」
元カノのサクラ
なんで姫凪じゃないか
それを話すには
少し前に時を遡る事になる
それは数日前
姫凪の部屋での事
「姫凪~
誕生日どこか行きたい所あるかい?」
『そうだなー
遊園地はこの前行ったし
旅行は徹が部活あるから
ダメだしー…』
俺の膝の上
後ろから抱かれながら
頭を捻る姫凪
「そうだねー
この辺は行き尽くしたもんねー」
『でしょー?
徹はない?行きたい所』
「俺?俺は…
姫凪が隣に居れば
どこでも良いよ…」
『そ、それは私も…だよ!
お家デートにする?』
あぁ、マジで幸せ。
お家デートにしちゃいたいー…